Marketing 2026-05-07 · 6 min read · Mallow & Marsh
Google × Roblox の Immersive Ads が本格化 — 広告予算のラインに Roblox が並ぶ日 2026 年 1 月の CES 2026 で発表された Google Ad Manager × Roblox Immersive Ads 連携の拡大が、運用フェーズに入りつつあります。手持ちの動画素材が、3D の体験広告として Roblox 上に変換可能に。Amazon DSP・Liftoff 等のプログラマティック買い付けも開放。ブランドの広告予算が「Roblox にも出せる」ではなく「Roblox にも出すのが標準」へ動く話を、Mallow と Marsh が整理します。
この記事のまとめ
2026 年 1 月の CES 2026 で発表された連携拡大が運用フェーズへ。代理店経由の提案が今春から急増 Google Ad Manager 経由で、既存のブランド動画素材が Roblox 上の 3D 体験広告として変換可能に Amazon DSP・Liftoff・Index Exchange・Magnite・PubMatic などプログラマティック買い付けの導線が拡大 ホームページ広告枠(Homepage Feature)登場。Roblox 起動直後の DAU 1 億超に直接当たる導線 登場人物 Mallow
SENIOR CONSULTANT · 13Y
ZehnStudio26 のシニアコンサルタント。Roblox 黎明期から関わっている古株。難しい話を噛み砕くのが得意。
Marsh
ROBLOX 初心者 · 読者代表
あるブランド企業のマーケター。Roblox は最近気になり始めたばかり。専門用語が出るたびに「それ何?」と聞いてくれる、読者の代弁者。
Marsh
Mallow、広告代理店の人から「Roblox に出稿できるようになりましたよ」って提案されたんですけど、これって何が変わったんですか? 前から Roblox 広告ってあった気がするんだけど。
Mallow
あったよ。ただし出すには「Roblox 専用に 3D 体験を作る」必要があって、企画から出稿まで半年仕事だった。それが、2026 年 1 月の CES で Roblox が発表した連携拡大で、いまある動画クリエイティブを 3D 体験広告に変換できるルートが整った。今春から代理店経由の提案が一気に増えてきて、それが「最近 Roblox やれる」の正体。
Marsh
動画を、自動で 3D に……? それ、具体的にどういう感じになるんですか?
Mallow
ユーザーが Roblox 内で広告に触れると、ブランドの動画クリエイティブが背景に流れる小さな 3D 空間が立ち上がる、というイメージ。たとえばお菓子のブランドなら、商品が浮かんでる部屋にユーザーが入って、動画も流れてる、みたいな感じ。
Marsh
へー。それは Roblox 用に何かを作り直さなくていいんですか?
Mallow
基本は不要。Google 側が自動で 3D 環境に変換してくれる。もちろん「ちゃんとブランド世界観に合わせて作り込みたい」ならカスタム制作もできるけど、最低ラインは既存資産の流用で済む。これは大きい。
Marsh
それと、ホームページに広告枠が出るって聞いたんですけど。
Mallow
Homepage Feature っていう新しい枠。Roblox を起動した瞬間に最初に見える画面に、ブランド広告を載せられる。Roblox のデイリーアクティブは 2026 年 Q1 で約 1.32 億人 (ピーク時は 1.5 億超)。テレビ CM に近い感覚でリーチを考えていい規模。
Marsh
1 億超……えぐいですね。ただ、その人たちの大半は若年層ですよね? うちのターゲットと合うのか、ちょっと不安です。
Mallow
そこは商材次第。10 代がコアなら鉄板、20-30 代狙いなら「Roblox は今や Z 世代だけじゃない」を裏付けるデータが必要。実際、平均年齢は上がり続けてるし、20+ がプレイヤーベースの大きな割合になっている。代理店から提案受けるときは年齢分布データを必ず確認して。
Marsh
「プログラマティック買い付け」って言葉も出てきたんですが、これは……?
Mallow
広告枠を機械的に競り落とす仕組み。たとえば Amazon DSP や Liftoff から「いま Roblox の何歳・どのジャンル好きユーザーに、いくらで広告出したい」って入札できる。今までは Roblox 直販がメインだったから、これが開いたのは結構大きい。
Marsh
つまり、いつも使ってる広告運用ツールから Roblox 在庫も買えるようになる、ってことですか?
Mallow
そう。広告運用チーム視点では「新しいプラットフォーム」ではなく「既存ワークフローに新しい在庫が増えた」になる。これが既存業務に組み込みやすくなったってこと。
Marsh
ブランド側として、何から始めればいいんでしょう?
Mallow
3 つ順番に。(1) いま持っている 15 秒・30 秒の動画素材を棚卸し。3D 変換に向くかどうか代理店に評価依頼。(2) ホームページ枠は単価が高い枠なので、新商品ローンチや認知獲得キャンペーンと組み合わせる前提で予算枠を取る。(3) プログラマティック経由の少額テストを 1〜2 ヶ月走らせて、自社ターゲットでの CPM・CTR の感触を掴む。
Mallow
自動変換は便利だけど「ブランド世界観に合うか」は人間がレビューしないと事故る。動画の世界観と Roblox の質感がチグハグなパターンは普通にあるので、テスト出稿の段階で社内デザインチームに必ず見てもらうこと。あと、Roblox 上のユーザー反応(コメント・スタンプ)も従来の広告とは違う読み方が必要。
Mallow
(1) 既存動画素材の Roblox 出稿が「専用制作不要」になった。(2) ホームページの一等地枠が買えるようになった。(3) いつもの DSP から在庫を買えるので、運用フローに組み込みやすい。広告予算ラインに Roblox を 1 つ加える検討タイミングが、いま。
Marsh
「テレビ CM・YouTube・Roblox」が並ぶ提案書を、近いうちに作ることになりそうですね。